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WQ/仙北市立角館中学校

WQ01
日時・参加者
平成27年9月11日 16名/美術部
内容
専用溶液を使用した立体マーブリングと身近なポスターカラーを使用した平面マーブリング、2つの技法を体験します。アートとデザインの表現手法、それぞれの特徴と違いを知ることで、生徒個人の創作活動の幅を広げる機会を作ります。

 

 

 


第6回目の芸術家派遣授業は講師にグラフィックデザイナーのWQさんを招き、仙北市立角館中学校でおこなわれました。この日は1年生から3年生の美術部員16名が美術室に揃いました。目の前に並ぶ画材や用具をじっと見つめる生徒もいます。
WQさんは自己紹介をした後、早速マーブリングに取りかかりました。まずは専用溶液を使ったマーブリングから始めました。水と溶液を調合してある液体に、小さな容器に入ったインクを少しずつゆっくりと垂らしていきます。最初は黒、次に青、黄色、赤…といった順番で水に落ちたインクは、バットの中でゆるやかな円を描くように広がっていきます。数色のインクが落とされたことによって、液が張られたバットには幾重にも広がる輪が出来ました。次にWQさんは爪楊枝を使い、それらの輪に手を加えていきます。例えば爪楊枝で輪の上側を中心部に引くことで、円状だったものはハート形のようになります。爪楊枝で引っ掻くようにインクを外側に広げるなど、仕上がりのマーブル模様をイメージしながら作業を進めます。マーブリング液が完成したところで、色を載せたい材料をマーブリング液に浸けていきます。まずは画用紙を液に浸していきます。液に画用紙全面が密着したのを確認した後、ピンセットで静かに引き上げます。このようにしてマーブリング作品が1枚仕上がりました。

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次にポスターカラーを使ったマーブリングの実演と説明がありました。この技法では木のパネルに直接ポスターカラーを垂らしていきます。次に載せる色の量や面積を調節していき、パネルには鮮やかな模様が出来上がりました。WQさんはパネル上のポスターカラーを爪楊枝や刷毛で更に広げるなどアレンジを加えていきます。

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生徒たちはそれぞれ挑戦したい技法を選び、制作を開始しました。溶液を使ったマーブリングでは画用紙だけではなく、卵の殻や瓶なども試していきます。WQさんの制作を手本にして、教えてもらった一つ一つの作業を楽しんでいる様子でした。マーブル模様に染まった作品を前に、歓声が上がります。ポスターカラーを利用した技法では、画面に載せたい色やその量を考えながら慎重に作業を進める生徒の姿が見られました。2つの技法に挑戦し、2作目、3作目を制作し続けます。気がつくと美術室内にカラフルなマーブル作品がずらりと並びました。
感想発表ではマーブリングを一度体験したことがあるという生徒から、「今日は前回よりうまくいった」という言葉も聞かれました。新たな手法や別のやり方を学ぶ機会により、生徒たちが自発的に創作活動の可能性を広げていく−−そのような印象を受けた授業でした。


講師略歴
2003年FREEWALL GRAPHICS 設立。2007年アプリュスの立ち上げに関わる。2008年出版のTAGGS『TOKYO ARTISTIC GRAPHICKER’S GRAND SQUAD』(DIS inc.出版)に掲載。主な発表歴に2010年TOKYO SABBATH Art Exhibition 2010「10000V」(Time Out Cafe & Diner)や2014年「大館・北秋田芸術祭」、2015年の個展『Altered State of Consciousness』(blackbox/高円寺AMPcafe)など。