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鈴木アイリ/大館市立成章中学校

 

suzuki01日時・参加者
平成27年9月16日 52名/全校生徒
内容
講師とアシスタントが学校の校歌に振り付けたダンスを披露することで、ダンスや身体表現を身近に感じてもらいます。生徒たちも校歌に振り付けたダンスに挑戦します。校歌の意味や世界観を自身の身体で表現し、新たな可能性を開くと同時に、日常に気づきをもたらすことがねらいです。

 


芸術家派遣事業の第7回目は、大館市立成章中学校でおこなわれました。授業前に全校生徒が体育館に集合し、講師の到着を待ちます。生徒たちに拍手で迎えられたのは、講師の鈴木アイリさんと、アシスタントの京極朋彦さんと石井則仁さん、音楽を担当するカン・サムエルさんの4人です。
「コンテンポラリーダンスって何だろう?」アイリさんは生徒に問いかけます。気がつくとアイリさんは隣にいた京極さんによって持ち上げられ、石井さんはその周りを歩き回っています。サムエルさんのギターに合わせ、3人は軽やかにダンスをします。身体を曲げる、床に横たわる、上に跳ぶ−−3人の身体がしなやかに、力強く躍動しているのを感じました。演舞が終わった後、アイリさんは今のダンスが全て「即興」であったと話します。「即興」という言葉を聞いたことはあっても、初めて即興ダンスを見る生徒も多かったのではないでしょうか。「意味がある動き/意味がない動き」が交差しダンスが作られるということ、動きと動きを繋いでいくこと…アイリさんの話はダンスを学ぶ生徒たちに様々なヒントや気づきを与えます。

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この日の課題は「成章中学校の校歌にダンスを振り付ける」。校歌の1番を3パートに分け、3グループに分かれた生徒たちはアイリさん、京極さん、石井さんそれぞれの指導を受けました。まずは歌詞に並ぶフレーズの動きを一つ一つ考えていきます。「山」など具体的なものを表す言葉は、頭上で三角形を作るなど、動きをイメージしやすいようです。一方で、抽象的な「希望」や「英知」などの言葉に体しては少々悩みつつも、意見を出し合い様々な動きを試します。振り付けが完成した後、体育館の中心で輪になった生徒たちは、サムエルさんが歌う校歌に合わせて、A、B、Cの順番で踊り始めました。爽やかさ、力強さ、コミカルさ…それぞれのグループに見られる個性や特徴が、ダンスに躍動感やメリハリを生みます。歌詞最後の「われら」では全員で息を合わせ、自分たちを両手の親指で差すポーズを決めました。一体感に包み込まれた体育館には、拍手が沸き起こりました。
最後の感想発表では様々な感想が聞かれました。校名に冠された「成章」という言葉を振り付けたグループの生徒は、「校歌の意味を改めて考え、自分たちが取り組む『花のボランティア』をイメージした」と述べました。また、既に作られたダンスではなく、自分たちで作ったダンスを踊ることに清々しさを感じたと述べる生徒もいました。ダンスの楽しさを身体全体で感じることで、イメージを表現に昇華し、創作の喜びを感じることが出来たのではないでしょうか。

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講師略歴
カリフォルニア州ディアブロバレー大学卒業。ニューヨークにてバレエとモダンダンスを中心に学ぶ。2009年よりフランスのダンスカンパニーと共にパリと東京を中心に活動。世界各国の多数のフェスティバルにて公演。2013年の「ゼロダテ美術展」では「ララララジオ体操」ワークショップとソロ・パフォーマンスをおこなう。