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青谷明日香/湯沢市立湯沢北中学校

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平成27年11月2日 32名/2年生
内容
シンガーソングライターとして活躍する講師による講話と、生徒たちが作詞に挑戦するワークショップをおこないます。ワークショップでは自分たちの町の風景や思い出など各自キーワードを出し合い、それを繋ぎ合わせてオリジナルの詞を創作します。自分たちのふるさとの歌の完成を目標とし、授業では実演もおこないます。

 


第18回目の芸術家派遣事業は、湯沢市立湯沢北中学校でおこなわれました。この日講師として迎えたのは、シンガーソングライターとして活躍する青谷明日香さんです。
青谷さんは「自己紹介代わりに」と、自身の代表曲である「あんべいいな」を歌いました。同曲は秋田県のイメージアップ推進プロジェクト「あきたびじょん」の広報番組のテーマソングとして書き下ろされたもので、ラジオやテレビを通じて歌を聴いたことがある生徒も多いようです。曲中で繰り返される歌詞の「あんべいいな」の部分では、一緒に歌いだす生徒の姿が見られました。
「シンガーソングライターとは?」青谷さんは生徒たちに問いかけ、自身の活動について話し始めました。自身の体験談をもとにするほか、取材した上で想像を膨らませるなど、ユニークな楽曲制作の方法を紹介しました。また、自身が影響を受けた漫画やゲーム、ミュージシャンのことや、シンガーソングライターを目指したきっかけについて話すと、頷きながら青谷さんの話に耳を傾ける生徒の姿も見られます。講話の中で印象的だったのは、4コマ漫画の表現手法に触れ、短い中で「物語」を作るということに関心を抱いたという話です。青谷さん自身の趣味や興味関心が、現在の制作スタイルに繋がっていることを感じさせるエピソードであるように思われました。

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講話に続いて、「あんべいいな」と共に秋田県観光PRイメージアップソングとして、青谷さんが制作した「うつくしい秋田」の弾き語りが披露されました。秋田を彩る四季の風景や、郷土の文化が織り込まれたこの曲を、青谷さんは伸びやかに歌い上げます。歌唱を終えた後、2曲について青谷さんが歌詞の解説をしました。特に秋田の方言がちりばめられた「あんべいいな」については、生徒たちは活発に歌詞の読み解きに参加します。「『どんぶく』の意味は分かるかな?」と、青谷さんが問いかけると、考え込んでしまう生徒もいる一方で、「『ちゃんちゃんこ』のことです」と元気よく答える生徒もいます。自分たちが普段は使わない方言でも、祖父母などから聞いてその意味を知っているようです。歌詞の意味を知り、また実際に自分たちの体験を思い出すことで、「あんべいいな」の味わいがより深くなったのではないでしょうか。

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生徒たちに向かって「今日は皆でオリジナルの『あんべいいな』を作ろう」と青谷さんが呼びかけました。さあ、今度は生徒たち自身が歌詞を創作する番です。今回は曲を4パートに分け、それぞれに四季をイメージした歌詞を考えていきます。生徒たちは自分の好きな季節や、歌詞を書いてみたい季節を選び、4グループに分かれて話し合いを始めました。季節ごとに開催される学校の行事や、それぞれの季節で印象的な風景を挙げていきます。BGM代わりに、と青谷さんが「あんべいいな」をピアノで弾き始めると、自分たちで考えた歌詞を実際に口ずさみながら作詞に取り組む生徒の姿も見られました。作詞が終わったグループから、音楽室のホワイトボードにオリジナルの詞を書き込んでいきます。出来上がった「あんべいいな 湯沢北中1年3組ver.」の歌詞を見て、青谷さんは「すごくいいね!」と歓声を上げました。歌詞の随所随所に、生徒たちの等身大の感情や感性が表れています。青谷さんのピアノの伴奏に合わせて、全員で完成した曲を合唱しました。生徒たちは弾けるような笑顔で、自分たちで作詞した「あんべいいな」を声高らかに歌い上げました。
授業最後の感想発表では代表の生徒が、初めて体験した曲作りに楽しさを感じ、音楽の素晴らしさを感じたという感想を述べました。今回の授業を通じて豊かな音楽体験をするとともに、自分で表現することの面白さを感じることが出来たのではないでしょうか。

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講師略歴
秋田県大仙市出身。郷愁あふれる田舎の風景から、哀愁ただよう都会のビルの風景まで、様々な主人公の物語を歌い紡ぐ。2006年にピアノの弾き語りの活動を始める。2012年に2ndアルバムとして、ピアノ弾き語りアルバム「異端児の城」をリリース。同年に秋田県のイメージアップ推進プロジェクト「あきたびじょん」の広報番組のテーマソングとして、「うつくしい秋田」と「あんべいいな」を書き下ろす。