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KENTARO!!/大館市立南小学校

20kentaro01日時・参加者
平成27年11月5日 148名/全校児童
内容
HIPHOPダンスやコンテンポラリーダンスを生徒が体験的に学べる授業を実施します。講師と補助者によるダンスを鑑賞した後、生徒たちも講師の指導のもとワークショップ形式でダンスを学び、身体表現の可能性を広げることがねらいです。また、近年はダンスの授業が必修となっていることから、教える側の先生が指導法を学ぶ機会を作ることも目的としています。

 

 


第20回目の芸術家派遣事業は、大館市立南小学校にておこなわれました。この日講師として派遣されたのは、HIPHOPダンスをベースに活躍するKENTARO!!さんです。全校児童が体育館に集まり、KENTARO!!さんとアシスタントの横山彰乃さんと高橋萌登さん、泊麻衣子さんを出迎えました。
まずは筋肉をほぐし、身体を温めるストレッチから。ステージ上のKENTARO!!さんの動きに倣って、腕や膝、腰などの筋肉をゆっくりと伸ばしていきます。生徒たちの身体が温まってきたところで、膝の屈伸を活かすアップとダウンなど、HIPHOPのベースとなる動きを学びました。
ツーステップ、フォーステップといったダンスの基本となるステップも学びます。KENTARO!!さんのカウントに合わせて、アップとダウン、ステップを組み合わせて、8ビートと16ビート、2つのリズムに挑戦しました。身体がリズムに慣れてきたところで、今度はHIPHOP特有の動きも覚えました。空中を蹴り上げるような「キック」、手を重ね波打つように腕全体を動かす「ウェーブ」、前方を指さす「ポイント」など…何度か繰り返し練習することで、動きに「キレ」が出始め、1つ1つの動作が決まっていきます。動作が遅れてしまう生徒や、動きがまだまだ硬い生徒もいましたが、すぐにアシスタントの3人がそばに行き、カウントを取りながら動きの確認をします。時間が経つにつれ、生徒たちの動きが滑らかに、そして俊敏になっていくのが伝わります。前半で覚えた動きやリズムが身体になじんできたのか、休憩中も自発的に身体を動かす生徒が多く見られました。また、積極的にKENTARO!!さんのもとへいき、アドバイスをもらう生徒もいます。

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休憩後、OGRE YOU ASSHOLEによる楽曲「しらない合図しらせる子」に合わせたダンスに挑戦しました。振り付けはKENTARO!!さんによるもので、授業前半で覚えたステップや動きを組み合わせて構成されています。楽曲はけだるいようなヴォーカルが印象的ですが、実際に曲に合わせて身体を動かすとテンポの良い曲調であることが分かります。生徒たちは振り付けを覚えようと、KENTARO!!さんの動きを絶え間なく目で追い続けていました。しかし練習を重ねるにつれ、身体に振り付けが刻み込まれたかのように、1つ1つの動きに自然な柔らかさが出ている印象を受けます。次第に生徒全員の動きや足並みが揃い、ダンスに伸びやかさや軽やかさが加わりました。その後は2つのグループに分かれて、ダンスの完成度の更なる向上を目指します。練習後にそれぞれのグループがダンスを発表しました。ほかの生徒のダンスに真剣な眼差しを向ける生徒たち。鑑賞しながら、身体でリズムを取り続ける生徒も見られました。
そして、生徒全員でのダンス披露。音楽とともにKENTARO!!さんのカウントが体育館に響き渡ります。生徒1人1人がまっすぐと前に視線を向け、軽快なダンスを披露しました。授業の初めよりも全員の動きが柔らかくなり、表情も生き生きとしているのが伝わってきました。低学年から高学年、全員で作り上げたダンスに、KENTARO!!さんたちは拍手を送りました。

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最後にKENTARO!!さんとアシスタントの3人によるダンスが披露されました。4人が踊ったのは、生徒と同じ「しらない合図しらせる子」です。イントロダクションの音と共に、4人が踊り始めました。冒頭のKENTARO!!さんのソロダンスは躍動的でありながらも、どこかコミカルさを感じさせます。生徒たちの目は4人の動きに釘付けです。全員が一斉に同じ動作をすることは少なく、4人それぞれの「見せ場」のようなパートがあり、1人1人のたおやかなダンスを味わえました。
授業が終わった後、熱気に包まれた体育館には、一体感が生まれていました。KENTARO!!さんたち4名と生徒たちの晴れやかな笑顔は、授業を通じて得たダンスの楽しみや充実感を物語っていたように感じられます。

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講師略歴
1980年生まれ。「東京ELECTROCK STAIRS」主宰。HIPHOPをベースとしながらも既存のスタイル化されたものとは、かけ離れた独自の表現を実践する。2013年ニューヨークでの「japan society show case〈東京ERECTROCK STAIRS〉」では、NY TIMES紙が絶賛評を掲載。海外からも注目を集める。ゼロダテには2013年の「根子フェス」、2014年の「大館・北秋田芸術祭」に参加。2015年には9月にソロ公演「森に帰るケレックス」(北九州芸術劇場、ベトナム)と12月に東京ELECTROCK STAIRSの新作公演「傑作は西に死す」(吉祥寺シアター)をおこなった。