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石山拓真/大館市立釈迦内小学校

21ishiyama01日時・参加者
平成27年11月6日 45人/5年生
内容
地元出身でアートや地域活性化などの活動をするデザイナーである講師が、これまでの活動紹介を介し、デザインの基礎的な考え方について話します。講師による文化芸術的な見地からのアドバイスを活かし、学校全体で取り組む「ひまわりプロジェクト」のPRポスター制作に向け、アイディアを形にしていくことを目指します。

 


第21回目の芸術家派遣事業は、講師に石山拓真さんを迎え大館市立釈迦内小学校にておこなわれました。この日授業に参加した5年生は、学校全体で取り組むひまわりプロジェクトをPRするポスターの制作をしています。ひまわりプロジェクトは「地域を明るくする・地域を元気づける・地域のためになる」ために、ひまわりの植栽や「ひまわり油」の製品化などの活動を通じ、大館市民実践力の育成を図るものです。(学校要覧、釈迦内サンフラワープロジェクトHPより)
石山さんの講話は、これまでの活動紹介から始まりました。スクリーンには市内循環バス「ハチ公号バス」のラッピングデザインや、「バラ祭り」のポスター、秋田内陸線沿線の地域をPRする「バターもちのうた」など、地元にゆかりのあるデザインが映し出されます。また、石山さんの地元である大館市田代地区のまち歩きマップ「もうひとつの田代」も紹介されました。鮮やかな配色が印象的です。
そして話題は2007年に始まった「ゼロダテアートプロジェクト」に広がります。中村政人さん、普津澤画乃新さんと共にゼロダテを立ち上げるきっかけになった旧正札竹村デパートの屋上看板の展示や、まちなかでおこなわれた展覧会の写真と共に、イベントを宣伝したポスターやフライヤーも紹介されました。その他、日本酒「北鹿」のラベルデザインや、きりたんぽ祭りのポスターなど、大館市に馴染みのあるデザインが続々と登場します。
「デザインとは」—−スクリーンに映し出された言葉に、生徒たちの視線が集まりました。デザインの基礎的な考えと共に、比率や構図、書体(フォント)の工夫など多様な表現方法によって、デザインにどのような視覚効果が生まれるのかを石山さんが説明していきます。また、「ストーリー(物語)性」というキーワードが出ました。「小学5年生なりの伝えたい思いやメッセージを、見る人に伝わるように」と石山さんは説明します。初めて聞く言葉であっても、生徒たちは石山さんの言葉を丁寧に汲みとりながら、自分なりに考えて柔軟に理解している様子です。生徒たちの手元にあるメモ用紙には、書き込みがいっぱいです。

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前半のレクチャーを踏まえ、児童が制作した「ひまわりプロジェクト」のポスターを石山さんが講評しました。どのような点がユニークなのか、更に工夫すべき点はどこかなど、ポスター一点一点にコメントしていきます。また石山さんは生徒たち全員に「下書き」についてアドバイスしました。鉛筆などで大体のイメージを決め、考えながら徐々に書き加えることで、具体的な形を決めていく…より良いデザインを生み出すためのひとつの手だてがそこにあるように思われました。
授業最後には多くの質問が飛び交いました。「黄色を明るく見せるにはどうすればいい?」「キャッチコピーはどのようにして決めるの?」デザインを介して、生徒の皆さんと石山さんの対話が深められていくのを感じました。
その後ポスターの制作は順調に進んでいると、釈迦内小学校の先生からご報告がありました。いずれ何かの形でゼロダテでもご紹介できればと思います。

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講師略歴
1976年秋田県大館市生まれ。2000年北海道道都大学在学中に「SEVEN DOGS」設立。2007年に大館出身の中村政人(美術家)と普津澤画乃新(漫画家)と共に、「ゼロダテアートプロジェクト」を開始。アートと地域資源活用の観点から制作活動及びプロジェクトをおこなう。2015年までアートNPOゼロダテのプロジェクトリーダーを務める。