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KENTARO!!/能代市立常磐中学校

39kentaro01日時・参加者
平成28年2月10日 37名/全校生徒
内容
HIPHOPダンスやコンテンポラリーダンスを生徒が体験的に学べる授業を実施します。講師の指導のもとワークショップ形式でダンスを学び、身体表現の可能性を広げることがねらいです。また、ワークショップ後には講師らによる実技披露を鑑賞します。

 


第39回目の芸術家の派遣事業は、能代市立常磐中学校にておこなわれました。この日講師として派遣されたのは、HIPHOPダンスをベースに活躍するKENTARO!!さんです。全校生徒が体育館に集まり、KENTARO!!さんとアシスタントの横山彰乃さんと高橋萌登さん、泊麻衣子さんを出迎えました。
ダンスに備え、まずはストレッチから。身体を捻ったり、屈伸をしたり様々な動きを交えながら、時間をかけて身体各部の筋肉をほぐしていきます。その後、HIPHOPのベースとなるリズムを、実際に身体を動かして体験的に覚えていきます。膝の屈伸を活かしたアップとダウンを使い、次第にステップの練習へと移行しました。つい、脚の動きに集中してしまいがちになりますが、そんな生徒たちに向け、KENTARO!!さんは「上半身を伸ばして」「目線を前に」など、細かく声をかけていきます。多少動きが遅れてしまう生徒もいましたが、3人のアシスタントが37名の生徒に目を配って実技指導することで、次第に全体の動きが揃い、会場に一体感が出てきました。体育館のステージから響き渡るKENTARO!!さんのカウントにも、熱がこもってきたように感じられます。

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身体がリズムに慣れてきたところで、今度はHIPHOP特有の動きも覚えました。空中を蹴り上げるような「キック」、手を重ね波打つように腕全体を動かす「ウェーブ」、前方を指さす「ポイント」など…。ひとつひとつのポーズを決める生徒たちの表情は真剣そのものです。動きに「キレ」があり、堂々とした印象を受けます。同時に授業冒頭で生徒たちの表情に見られた緊張もやわらいだのか、ダンスに集中しつつも時折生徒同士で顔を見合わせて笑みを浮かべる姿もありました。
前半が終わって休憩時間になると、生徒たちは談笑したり、覚えたダンスを復習したり…非常にリラックスした様子です。また、講師らに動きの確認をし、アドバイスを仰ぐ生徒もいます。
休憩後、OGRE YOU ASSHOLEによる楽曲「しらない合図しらせる子」に合わせたダンスに挑戦しました。少しけだるいようなヴォーカルが印象的ですが、楽曲の骨組みとなるドラムは規則的に刻まれ、リズムが取りやすいように感じられました。曲を聴いて、頭や肩で自然とリズムを取る生徒もいます。早速振り付けの練習を開始しました。振り付けはKNETARO!!さんによるもので、前半で覚えた動きを中心に構成されています。曲調はゆったりとした印象ですが、動作の転換は速く、最初はKENTARO!!さんの動きを目で追って身体を動かすことだけに意識が集中してしまう生徒もいました。しかし少し時間が経過すると、曲を数パートに分けて繰り返し練習することで、身体そのものが振り付けを覚えたかのように、動きが滑らかになっていくのが分かります。ひとつひとつの動きが有機的に連なり合い、ダンスに躍動感が出てきました。2グループに分かれてダンスの成果を発表した後、最後に参加生徒全員でダンスを披露しました。生徒たちはしっかりと正面を見据え、軽快にダンスを踊ります。広い体育館が一体感に包まれていくのが感じられました。ステージ上のKENTARO!!さんは、生徒たちのダンスを嬉しそうな笑顔で見守ります。そして最後のポーズを決めた後、KENTARO!!さんやアシスタントの3人、学校の先生方から大きな拍手が湧き起こりました。生徒たちの表情には安堵と充実感があります。

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ダンスを踊り終えた生徒たちに向け、KENTARO!!さんとアシスタントの3人によるダンスが披露されました。ダンスの前にKENTARO!!さんは「即興的な動きを交えたい」と話しました。そして、生徒たちが踊ったものと同じ楽曲「しらない合図しらせる子」が流れ始めました。イントロダクションのメロディとともに、KENTARO!!さんが軽快に動き始めました。ステージからフロアへ飛び降りたり、カーテンからひょこっと顔を出したり…体育館のステージや、そこへ至る階段、ステージ裾のカーテンなど、自分たちが踊る空間やそこにあるものを使っていることが分かります。予測がつかない4人の動きは、見ている者に期待感を抱かせると同時に、想像力をかき立てる源であるように感じられました。

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講師略歴
1980年生まれ。「東京ELECTROCK STAIRS」主宰。HIPHOPをベースとしながらも既存のスタイル化されたものとは、かけ離れた独自の表現を実践する。2013年ニューヨークでの「japan society show case〈東京ERECTROCK STAIRS〉」では、NY TIMES紙が絶賛評を掲載。海外からも注目を集める。ゼロダテには2013年の「根子フェス」、2014年の「大館・北秋田芸術祭」に参加。2015年には9月にソロ公演「森に帰るケレックス」(北九州芸術劇場、ベトナム)と12月に東京ELECTROCK STAIRSの新作公演「傑作は西に死す」(吉祥寺シアター)を開催。